「旬には、勝ったし。
後は黒だよね」


白には負けたけどーー。

黒なら、女の武器、効きそうな気がするんだよね。

チャラいし見るからに、女好き。

「いや、俺は無理だからっ」
尻込みしてる黒に、パンチを繰り出した。

だけどーー戦うわけじゃない。
避けるだけ。
それが無性に腹立つんだ。


「真面目にやれよ!」
足蹴りをお見舞いしたつもりがーー「あ、ピンクか、可愛いね!」

はあ!?

ミニスカートだから、蹴りあげたあたしのスカートの中身が見えてしまったらしい。


慌てて、スカートを押さえようとした手はーー
簡単に囚われてしまう。


「きゃっ、離してよ!!
ずるいっ!」

力を入れてるのに、ビクともしない強い力はーーチャラ男のモノ。

なんなのコイツら。

後ろから抱き締められる強い力はーー、あたしを押さえて離さない。