まじかよ。

「いてー。
不意打ちとかずるいわ!!
涙も嘘泣きとか、女の武器使うなし!」

マジで痛そうな感じだったけど。

「だってこうしなきゃ離してくれない気がしたから。旬って案外、純だよね!」

ふふふ、と笑う小悪魔あげは。

旬、やられっぱなしだ。
だけど旬の顔見て気づいた。
旬に、大切な人が出来た瞬間だった。


「.くそっ、仕返しだ!!」

「やだぁ、髪ボサボサ!」


ただの少年と、ただの無垢な少女だった。


*龍side終わり*

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