あたしの15歳の誕生日。


買ってきたオードブルに、ジュース。

そしてーーーー
プレゼントタイム。

「まずは、俺から。
あげはの名前に相応しいかなと」

白が、差し出したのはーーーー蝶々型のゴムに、ヘアピン。

可愛いーーーー。


「ーーーー可愛いっ、ありがとう!」

あたしは素直に、お礼を言った。

「あげは、髪長いからさあ。
似合うかなって」

嬉しい。

あたしは、白に笑顔を向けた。

「はいはい、ラブラブすんなし。
あーげは!はい、これ。
指輪とか重いかなって思ったからーー」

旬だ。

旬は、リップを取り出した。


「お姫様になれるリップらしい。
はい、俺のお姫様っ」

レインボーに輝くリップ。
キラキラ輝く透明みたいなリップ。

「綺麗っ、ありがとう旬っ。
最高の誕生日だよ!」

こんな嬉しい誕生日は、無い。

「付けて見ていい?」


「ああ、じゃあ鏡。「はいはい、コレ」

黒が差し出したのは、蝶々型のコンパクトミラー。

「やっぱり、女の子って言えば鏡だよね!」

黒ーーーーーー。