「「みーたーぞー!!」」

黒と旬が、白の背後に立つ。


「うわ、びっくりしたし!!」
白、びっくりしてる。
正直、俺はびっくりより、焦ってる。

あげはが、白が好きなのが分かるから。

そのあげは、はーーサッサと行っちゃうし。

「あげは、あんま先歩くな!あ、危ない!」

ーーーードン!

「きゃっ、ごめんなさい!」

「あ、いやごめん……ね、あれ、あげはちゃん?」


一人で居た男とぶつかったんだけど。
知り合いーーーー?


「あ、櫂くんだ!
ずっと会いたかったんだよ!
わあい!」

えーーーーっ。
ますます、誰。

追いついた俺らは、互いに目配せした。

なんかーー。

嫌な予感しかない。