「家族ってーーーーいいなって」

居なくなった家族。
それまでいた大切な家族が、居なくなるってどんな気持ちだろうーーーー。


幼かったサナギが、蝶になり羽ばたいてゆくーー。

「ーーーー俺達が、家族じゃん」



言ってはっ、とした。

なんだか、無性に恥ずかしいーー。

「ーーーーありがとう、白っ」

フワリ、と香るお花の甘い香りが鼻を掠めた。

チュッ。

君が、俺の頰にキスをした。



「えへへ、恥ずかしいね!」

何ーーーー?

今のーーーー。

やばい、凄い嬉しい。
誰よりも1番近くにいる気がして嬉しかった。


*白side終わり*