15歳の誕生日。


みんなが、微笑んで嬉しくてーーーー同時に涙も一緒に流れた。


「なんで、泣くの?
本当、あげはちゃん愛しすぎ!」

黒が近づいて撫でてくれる、優しく大きな手。

「「「誕生日おめでとう!!」」」

これからは、この暖かさがずっと隣にいる。

暗かった日常が、開けてくーーーー。



「ーーーーありがとうっ!」


あたしは、心の底から、微笑んだ。




「あのさ、一緒に総長室で寝ないか?」



それは、龍からの甘い誘惑。