「無理だよ。

簡単には奪えない。
じゃあ、取り返して見なよ。
まあ、無理だろうね。

警視庁のお偉いさん、俺のおじさんだから!」


ーーーー!!

「なっ!?
そんな!!」

「だから当分、出て来れないよ?
ごめんね〜。

じゃあ、頑張って!!」


黒がニヤリ、と笑った。


これも全部。






大切なあげはの為だ。




ーーーーーーーーーーーー



ガチャーーーー。

その、ドアは開いた。

大嫌いだったお店の看板は、もうーー
光らない。

暗いドアが、開かれて。

大好きな人達の、姿にーー泣きそうになる。











「ーーーーもう、大丈夫」

近くなるサイレンの音。

まさかーーーー。


あたし、捕まるの?

身体が震える。



「違うーーーー。

悪い大人が捕まるんだよ」

悪い大人ーー?