「龍神ってまさかーーーー!?」


半分に割れたビール瓶を見つめ、呟いた。


「あれ?
お兄さん、龍神知ってるんだ。
じゃあ、分かる?

龍神が、守ってる"お姫様"って誰かっ」




「まさかっ。
あげはちゃん?「あんた知ってるんだろう?
あげはが、"未成年"だって。
いや、つか調べたらあげはだけじゃ、なかった。
だから、纏めて送って置いたからーー」



遠くから聞こえるサイレンの音。


そう、、。



「ピーポーくんに、送って置いたから!
後は、警視庁に任せるわ。
頑張ってね!」


黒は、やっぱり黒かった。




「絶対に、取り返す!!あげはちゃんだけはーー」



執着心ーーーー。


無いわけじゃない。

俺だって、今ーーーー頭ん中に浮かぶのは、あげはのこと。