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「まだ、開店前だからーーーー店長しか居ないかも」


心配。
お願いーーーー誰も傷つかないで。


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コンコン。

ガチャーーーー。

「あー、すいません。
今開店前でっ」

その男は、背中を向けて居て見えてない。

「明日りいちゃん居ますか?」




側にいる黒が、ニヤリ、と笑った。




「あー、あの子はウチの店のナンバーワンですよ!
お客さ……っ」



はい、気づいた。


「これ、知ってるでしょう?」


黒が見せたスマホ画面。



「やめろーー」




黒の指先が、動いた。



「やめろ!!」



ピッ。





それは機械的な音。



男は、怒鳴ると同時に襲いかかってきた。


空のビール瓶を、振り下ろした。




フッ。





「ーー我、龍神なり。
龍神に逆らうモノは、平伏せろ!!ーー」

パキン!!


振り下ろしたビール瓶は、真ん中からパキンと割れていた。