ギュッ。


横から手をギュッ、と握られた。


「助けてくれて、ありがとうっ。
ーーありがとう、白。

甘いのいる?
あたし買いにーーーー!?」

あー、なんか無理。

立ち上がったあげはを引き寄せ、押し付ける様にしたキス。



「うん、甘いね。
ラテより甘いね、あげはのキスはさあ」

悪気はない。

至って普通。


「おい、何してるわけ?
今、あげはちゃんに何した?」

赤面中の、あげは。


そしてーーーーめちゃくちゃ、黒い俺の兄貴。


「先手必勝。
誰にもやらねーよ、たとえ兄貴だろうとな」

俺は、ニヤリ、と笑った。

*白side終わり*