「えっ、」
突然、喋り方が激変した私に大きい目をさらに大きくして、輝くんが驚いていた。
・・・おっと、久々の戦いに素が出てしまったわ。
「ふ、演技だよ。ビックリした?」
自分でも分かるくらい、悪そうな顔で笑っていたせいなのか。
花園が少しだけ、怯んだような気がした。
「な、なんだよー・・・演技ー?そんなキャラだったんだー?」
「いいや。ただ単に、君らのビックリした顔が見たかっただけ。じゃあ俺はお花を摘みにでも行ってくるよ」
軽く手を振ると、先に図書室に行ってるからーという声と共に姿が見えなくなる。


