_______転校してから二日目、私は三人と談笑しながら図書室を目指していた。
「あ、ねぇ黎くん。実は・・・。今って五月でしょ?ちょうど来週に、花茎の文化祭があるんだよね。知ってた?」
「え、ぶんかさい?」
「そーそー、毎年準備とかで忙しくなるのよねー。黎たんも実行委員とかやったりする感じ?」
「じ、じっこういいん・・・?」
当然知ってるよね、みたいな雰囲気だから聞けなかったけど、え?なにそれ?全然全く分からないんだけど?
「あー、えっと?多分?」
「な、なんと!?やるかもだって!!?仕事多いから、どこのクラスでも敬遠されてる委員なんだよ?!内心はみんなやりたいって思ってる人も多いけどさ」
「?ふ、ふーん?そうなの?」
無難に多分って言ってみたけど、何故か苦笑いでそう言う。
正直どうでもいいからほっといても大丈夫かな。
「それで、・・・、」


