「でも輝んがあーなるって、珍しいなぁ?よっぽど変なことしたのかと思っちゃった」


 「さぁ・・・?」



 厄災持ちの人がいたから、どんな影響を及ぼすか知ってるけど。


 それ言ったら変な目で見られるのは確実だからね。


 どんな反応か関係なく、さらさら言う気はないけど。


 
 「ふーん?」



 苦笑いで首を傾げると少しだけジトリ、とした目を向けられる。


 それを華麗にスルーして、ちょっと考えてみる。


 厄災は、ある一定の以上の悪意を持ち主に持っていれば、手を出すまではいかなくとも強制的に理性を崩壊させ、害を与えるという恐ろしいスキルだ。


 発動するのには少し条件も必要だが、周りの人を巻き添えにしてしまうので物凄く面倒な匂いがしていた。


 私はそんなに輝くんに悪意を持っていないので、他の誰かと条件が一致してしまったということ、だと思う。