封印していた俺の黒歴史の初恋。
それが母親のひとことで封印がとけた!


それはそれは可愛い、幼稚園のアイドルこっちゃん。

先生や保護者、俺たち園児のアイドルだったこっちゃんを俺はボクのエンジェルちゃんと呼んでいた。

いっつも一緒にいる河野葵が羨ましいやら邪魔やらで、思えばこの頃から邪魔者の河野葵をいじめていた、、、。

あぁ、最悪だ俺って…。

ところがある日俺は絶叫して先生に泣きついた。

幼稚園のトイレで俺の隣に立ち、同じように用を足す姿に…股間に見覚えのあるものがエンジェルちゃんについている姿に!!

俺の初恋のエンジェルちゃんが男だと俺はこの時はじめて知り、その晩ショックで熱をだした。
そうだ。
それからだ、俺が河野葵を好きになったのは。

百年の恋もさめ、必然的にエンジェルちゃんと一緒にいる河野葵に目がいき、今度はいつも一緒にいる恋敵虎太朗が憎らしくて苛めた記憶がよみがえる。