恋い焦がれ続けた君に再会できたとき、昔のように手をとり思わずペロリと君をなめた。

君はあまい香りを漂わせ、おれを誘うんだ。
そんな俺の仕草にびっくりして

「 なにするのよ!変態!!」
と怒ってそっぽをむいてしまった。

思い出してくれるかな?なんて少し期待したけど君にとっては俺は初対面の転校生。

いいさ、必ず惚れさせてみせる!

そっぽをむいた君の横顔を頬杖をついて眺める。
そっと長くて綺麗なポニーテールの
髪に手を伸ばして葵の香りをかぐ。

そのあと絶叫した葵が可愛くて、かまうのが楽しくて思わず笑みが浮かぶ。


この日から俺は君に毎日囁く。


「早く俺を好きになれ…葵」