私と志芳ちゃんのもとに一月君が現れた。


志芳ちゃんはサッと顔を背ける。


一月君は志芳ちゃんに気づくと「あっ、志芳! いたのか!」とうれしそうに声をかけた。


「学校では話しかけないでって約束したでしょ?」と志芳ちゃんは言い残して立ち去ろうとする。


「なんだよ。やけに冷たいな。
もっとその綺麗な顔、俺に見せてみろよ?」