普通なら「そんなことない」って言いたいところだけど、服従ゲームの手前、


「う、うん。まぁ、そうだけど」
と答えるしかなかった。


「きゃーっ! 希望、すっごーいっ! 昨日、あんなふうだったから、告白なんて百年先のことかと思ってたのに、意外と積極的~♪」


「ちょっと、愛子ちゃん、声大きいし」


クラスのみんなも(主に女子が)、冷たい視線を私にぶつける。


でもそれも無理ない。


一月君のことを好きな女子は同じクラスにもたくさんいるらしいし、それがいきなり私なんかと付き合いだしたら、いい気分はしないはずだ…。


「そういえば志芳ちゃんは?」