それから校門から校舎に入ると、一月君の下駄箱の近くにすごい人数の女子がいた。


これって全員、一月君のファンなのかな?


「あっ、きたきた☆」
「一月せんぱい! おはようございます♪」


一月先輩と私はあっという間に取り囲まれてしまった。


みんな我先にと一月君に話しかけ、体を触ろうとする。


そんな女子達を一月君は迷惑そうに無視し、口を閉ざした。


「ちょっと、邪魔なんだけどっ!」
「きゃっ!」