こうして朝から二人でハンバーグを作った。


合挽肉、玉ねぎ、卵、牛乳、パン粉etc……タネを作って形を整えて焼く。


ほとんど料理をしたことがない一月君に、家庭科の先生みたいに教えながら30分くらいで完成!


「うぉ、マジでうまい!」
「ほんとに? よかったぁ~」


一月君は幸せそうにハンバーグをほおばった。


「ふふっ、なんだか子供みたい」
「ん? なんか言ったか?」
「別に~♪」


料理は無理やりお母さんに作らされて、どんなにうまくできても目の前で捨てられてしまうこともあった。


だからこんなに美味しそうに食べてくれる人がいると、それだけで幸せな気持ちになれる。


こんな幸せな瞬間から新しい一日がスタートできるなんて、なんだか今日一日、幸せな日になりそうだなぁ。


「はいこれ!」
「ん? なんだよ?」