「“命令”しただろ?
それとも……あのことをバラされてもいいわけ?」


それだけはダメ……。


「分かったよ…」


恥ずかしさをこらえて
一月君の方に体を向ける。


すると彼は長い手足で私を引き寄せ、
ぎゅっと力一杯抱き締めた。


「離さねぇからな。今夜は一晩中」