「先行ってるからな。希望」


お父さんは何かを感じ取ったのか、立ち去った。


それからすぐに、一月君は私のもとに来た。


「みずくせぇよ。あんな抱き枕だけ直して、俺と別れようなんて」


一月君は息を切らせ、言う。


「ごめんなさい。でも…」


私が言いかけると、一月君はスマホをかざした。


そこには、私の万引きしている動画が表示されていた。


「始めるぞ。これが最後の服従ゲームだ」