蓮はニコッと笑う。


「いいのかよ? 宣戦布告した相手に塩を送って」


「この一ヶ月、僕は色々と反省してね。そうして、ある答えにたどりついたんだ。


今度は正々堂々と同じ土俵で一月と戦って希望ちゃんを奪いたい。そして、一月に負けないくらい、希望を愛したい。……もちろんモノとしではなく、一人の女として。そのためにはまず、“現”彼氏の一月に希望ちゃんをしっかり引き留めてもらわないとね」


蓮は俺に近づくと、何かを口に入れた。


……甘い。


この味は、ブルーベリーのチョコ?


「僕の思いも一月に託すよ。
さぁ、早く。もう時間がない」