バイクを全力で飛ばし、空港に向かう。


「くそっ、希望の奴、親父と一緒に行くつもりだったのかよ?」


行かせてたまるか!


俺はこれからも、
希望と一緒にいたいんだ!


バイクはさらに速度をあげる。


警察に見つかったら捕まりそうな勢いだ。


……でも、今はかまってられない。


バイクはカーブにさしかかる。


すると前から、猫が飛び出してきた。


「にゃ!?」


猫は俺に気づいてフリーズする。


「くそっ、どけっ!」


全力で左に切り、猫をなんとか避けた。


「うわっ!」


しかし、体勢が崩れ、バイクは倒れ、そのままガードレールに激突した。