一月君の言葉に、私は少しためらったあと「うん。どこにもいかないよ」と返事をした。 私の顔を見て、一月君はほっとしたように表情を和らげた。 それから数時間、私達の間には、いつになく言葉数が少なかった。 それから夜になり、 「もう夕飯だね。ご飯にしよう」 「ああ」