お母さんの死から一週間が過ぎた。


お母さんの遺体はお母さんの両親に引き取られた。


死因も、あの家で何があったのかも、いまいちはっきりとせず、葬儀は終わった。


葬儀には、私もお父さんも呼ばれなかった。


お母さんの両親からすれば、再婚相手とその娘である私を、家族の一員とみなしていなかったからだ。


ある日、私が目を覚ますと、リビングから一月君と聞き覚えのある声がした。


まさかと思い、急いで行くと、


「お、お父さん?」
「久しぶりだな。元気だったか?」


そこには、海外から帰国したお父さんがいた。