なんとか首の皮一枚つながった。 次は一月君が攻める番。 このとき、一月君はひざをついて、息を切らせていた。 ……きっと体力だけじゃない。 一月君は自分の過去と、 トラウマと戦っているんだ。 あまりにも苦しそうな一月君の姿に「もうやめて…」と私は声をかけた。 一月君は異常なほどいっぱいの汗をかいた顔で私を見ると、信じられないほど優しい表情でほほえんだ。 「大丈夫。俺はまだやれる…」