「ははっ、やっぱりまだ病気が完治してないんだな?」と蓮君が笑う。 「一月がどんなに頑張っても、一月の体はバスケを拒んでいる。結局、一月はまだ、チームメイトにいじめられたトラウマから抜け出せてないんだよ!」 一月君はぜぇぜぇと息を切らせる。 指が勝手に動くだけじゃなく、本当にバスケをすること自体、辛そうだった。 「うるせぇ。まだ勝負は終わってねぇ…」 一月君は汗をぬぐい、蓮君をにらんだ。 それから勝負が再開した。