「どうするって……もちろん私は、一月君と別れたくない。それに蓮君の彼女になんかなりたくない! ……だけど、あの動画をネットに出ると思うと……私、怖い…」


ブルブルと震えが止まらなかった。


まるで真冬の氷の上を、裸で立っているような気分だ。


「希望…」


一月君は私を抱き締めてくれた。


温かい、一月君のぬくもり。


だけど震えはまだ、おさまらなかった。


「俺が蓮をぶっ飛ばす。二度とあんなことができないように痛めつけてやれば、あいつだって希望を諦めるはずだ」


「ダメだよ。蓮君言ってたじゃん。蓮君に何かあれば、動画を拡散するようになってるって…」


「それでも元凶であるあいつを黙らせれば、これ以上は何もしてこなくなるかもしれないだろ?」


一月君の言葉に、私はブラウスのボタンを取り、脱いだ。