なんとなく解決した雰囲気だった場に、志芳ちゃんが口を挟む。


「私には全て……
滑稽なお芝居に見えてならない」


志芳ちゃんは蓮君、一月君の横を抜け、恵三さんの前に着く。


「あなた。なぜ嘘をついたの?」
「嘘?」


「盗撮も手紙も犯人はあなたひとりじゃない。少なくとももう二人、共犯者がいるはずよ」


志芳ちゃんの言葉に、私は目を見開いた。


「どういうこと、それ?」と私。


「この写真…」
志芳ちゃんは私の着替えの写真を見せる。