「とりあえず役割分担しようぜ。聞き込みをする役と、希望を守って盗撮犯を捕まえる役で」と一月君。


「なら僕と愛子ちゃんが希望を守る役。一月と志芳ちゃんが聞き込み役でいいんじゃないかな?」


「はぁ? なんでだよ。希望を守るのは俺の役目だろ?」


一月君の言葉に蓮君はクスッと笑う。


「だって一月は学年も違うだろ? それに“王子”なんて呼ばれてるくらい人気なんだから、聞き込みをすれば、僕らより協力を得られやすいはずだよ」


「ちっ、そう言われると反論できねぇ」


「それじゃあ決まり。愛子ちゃんと志芳ちゃんはどっちが守る役でもいいんだけど…」と蓮君は愛子ちゃんの方を見る。


「はいは~い! 愛子が希望を守る! やっぱり希望のナイトは愛子っしょ!」


「私はどっちでもいいわ」


「じゃあ、決まり」