「やった、うまくいった…」


路地裏に逃げ込む。
ドキドキと心臓が高鳴っていた。


罪悪感と何とも言えない爽快感が襲い、妙に気持ちがスッキリした。


「さて、お菓子を食べようかな…」


お腹も空いた。私はさっき盗んだばっかりのグミをポケットから取り出して…「あれ、ない!」


たしかに店を出たときにはポケットに入ってたのに。


すごく動揺して辺りを見渡す。


どこかで落としたとか?
いや、でもそんなはずは……


「お探しのものは、これかな?」
後ろから男の人の声がする。