「見たことある? ほんとに?」 「ああ、だけど、なんでだろ? うまく思い出せねぇ、つうか……」 しばらく考えて、一月君は「まぁ、いいや」と言って、それ以上は特に何も言わなかった。 でも、あのネックレスはかなり珍しい形だし、たぶんだけど、世界で私のと、銀髪の男の子がつけているものしかないはず。 それに見覚えがあるって? 一月君、もしかして、銀髪の男の子と何か関係があるのかな? 「なんて、考えすぎ……かな?」