「調べたら万引きの時効って七年らしいぜ?」
「てことは?」
「あと七年したら消してやるよ」


長いっ!!


いまでも万引きのことはとっても反省してる。


私が盗んだものを返すときも、一月君は私の代わりにお店の人に相当謝ってくれたらしい。


……でも、だけど七年だよ!?


それはちょっと長いでしょ!


「ん? 希望、なんだよこのネックレス?」
「あっ、それは…」


一月君は脱衣場に置いてあった例のネックレスを見つけたらしい。


「片側だけ欠けている星。けっこう高そうだけど?」


ま、まずい。


束縛するタイプの一月君のことだ。


銀髪の男の子との思い出のネックレスをいまだにもってるなんて言ったら、嫉妬してものすごく怒るかも!


「いや、その…」とごまかそうとしたら、


「でもこれ、どっかで見たことあるな…」