私と一月君が付き合ってから、一週間が過ぎていた。


「ふぅ、お風呂は気持ちいいなぁ」


のんきに私が入浴していると、


「希望、一緒に入っていい?」


浴室のドアが開かれようとした。


「ダ、ダメ!」
私は全力でとめる。


「なんだよ?
別に付き合ってるならいいだろ?」


一月君は夜の甘えたいモードだ。


「そういう問題じゃないし!」
「ちっ、いいしな。明日の服従ゲームで命令してやる」


実は付き合いだしてからも服従ゲームは続いていた。


それまでの内容は、


男友達の連絡先を消す。とか、
一月君以外の男と話すのは300文字以内。とか、
一月君と一日中、キスの練習をする。とか、


……とにかく、ちょっと私を束縛するような内容になっていた。


「いつになったらあの動画消してくれるの?」浴室のドア越しに訊く。