よくお母さんの家に出入りしていた背が高くて、蛇みたいな顔の男と、他にも、四人の20代くらいの見知らぬ男がいる。


「俺らさ。ここでの生活もけっこう悪くなくて。やっぱ金があるし、いい酒も…」


「うまいタバコもあるからね」


男のひとりは地面にあった酒瓶を持ち、残っていた茶色いお酒を飲んだ。


「けどさ。男の欲望って。金と酒だけじゃ、やっぱうまんねぇもんもあるんだよ」