「おい、起きろよ…」 「ん…」 目を覚ますと、そこは私の家だった。 もう二度と、 戻ってくることがないとさえ思っていた家。 まさかこんな形で、連れ戻されるなんて…。 「これから、何をする気なの?」 椅子に拘束され、身動きがとれない。 家の中はカーテンがしめられて真っ暗。 しかも壁や床が剥がれていて、ゴミも散乱し、私がもといた家から、まるで何年も経って廃墟となったみたいだった。 「ふふっ…」