体育が終わり、制服に着替えたあと、


「はぁ…」


私はトイレを済ませ、色々と考え事をしながら手を洗っていた。


「なにボーッとしてんのよ! 希望ぃ!」


「あ、愛子ちゃん」


「何か考え事? 恋の悩みとか?」


「うーん。そうかもしれないしそうじゃないかも」


「はぁ~?」


「もしさ。気になってる男子に大事な話があるって言われたら、それって、どんな話なのかな?」


私の言葉に愛子ちゃんは「ぷっ」と笑った。


「決まってんじゃん。
告白でしょ、こぉ~くぅ~はぁ~くっ!」


「告白っ!?」


鏡に映る私の顔が真っ赤に変わる。