「う、嘘でしょ!?」


「ふふっ、かなり強力な薬でね。あと10分もしたら、希望ちゃんは死んじゃうかも」


そう言い、
蓮君は混乱する私の顔に手をそえた。


「解毒する方法はただひとつ。……希望ちゃんが僕の女になって、僕とキスすること」


「キ、キス?」


蓮君は私に唇を近づける。


「さぁ、どうする?
僕とキスするか、それとも“死”か?」


「そ、そんなこと、急に言われても…」


答えが出せず、私がパニックになっていると「ふふっ、ははっ」と蓮君は笑いだした。