僕の黒歴史。

今となればあれも必要な時期だったのかもしれない。

あの時の自分がいて、

あの時の出来事があって、

こうして僕は今、家族と上手くやっている。

母さんともいい関係になれた。

だからこそ、彼女に興味を持つ余裕があったのかもしれない。

なんでそんな風に空気みたいになってんの?って。

けれど、彼女を興味本位で見ているうちにある事に気付いた。

それは僕らの担任である岡ちんに対しての視線だ。

彼女が先生を見る目は明らかに違った。

それを僕は知っている。

それはーー

恋をする人の目だ。