毎日、失恋。

「今度はなに?かくれんぼでもするつもり?」

言いながら顔をまたグッと近付けて来るから思わず…

手で押し返した。

八神くんの顔を思い切り…

「はぁ…酷いね、僕の彼女は。」

「ええっ!か、彼女?」

「なに?て言うか…手。顔から退けて欲しいんだけど?」

「ああ…ごめん。」

八神くんの顔から漸く手を退ける。

「違うの?僕の…彼女なんでしょ?佐奈は。」

ちょっと、待って…

私、彼女なの?

そうなの?

いいの?

だってさっき…

「ごめんって…八神くん言ったから駄目…なの、か、な…って…。」