毎日、失恋。

八神くんとの距離が近付くにつれ、学校で先生の顔を見ても前ほど苦しくなくなっていた。

進路のことも前みたいに投げやりじゃなくもう一度お姉ちゃんとちゃんと話そうと思えるようになった。

学費のことで迷惑は掛けたくないけど将来を長い目で見れば大学への進学も良いのかもしれないって。

それに奨学金制度を使えばお姉ちゃんの負担も多少は軽くなるだろうし。その為にはもっと勉強しなきゃだけど。

そんな風に私自身の事を前向きに考えれるようになったのもきっと八神くんと話すようになってからだ。

八神くんの建築士になりたいって言う夢を聞いたからかもしれない。初めて打ち明けてくれてからもそういう話をよくしているから。

だから、私も八神くんに胸張って言えるような事をなにか見つけたいって思うようになったんだ。

すると不思議なもので、それまでクラスの中では空気となっていた私に話し掛けてくれるクラスメイトもちはほらいたりして。

卒業まで半年切ったもののそれなりに学生生活を楽しんでいた。