毎日、失恋。




「あの子、学校でどう?」



今日もまた八神くんちでお夕飯をご馳走になって後片付けを手伝っていると八神くんのお母さんがこっそり聞いてきた。

私達はキッチンカウンターの中、そして八神くんは弟くんたちとリビングの方でゲームに夢中だ。

それをちゃんと確認した上でなんて答えようか頭で考える。

「学校で…ですか。」

うん、相変わらず神様、八神様ともてはやされてはいる。読モを辞めたからといってもあのルックスは変わらない訳で今まで通りモテまくってるし…

だけどーーー

「前より人間らしくなった…かな?」

「えっ…人間らしく?」

し、しまった。

変なこと言っちゃった。

お母さんが目の前で固まってる。

「あの、えっと…変な意味じゃなくて本当に笑う様になったと言うか営業スマイルばかりじゃなくて表情があるというか…あー、なんか言えば言うほど…ごめんなさいっ。」

頭を下げると、

「ふふっ、大丈夫。高橋さんの言いたい事は伝わってきたから。謝らないで。」

柔らかい声が降ってくる。

「本当ですか?」

その声に勢い良く顔をあげるとお母さんが優しい表情で言った。

「ええ、本当よ。でもそうなら良かったわ。あの子…荒れてた時期もあったから。」

「ああ…」

八神くんの黒歴史。