毎日、失恋。

「交番出て家に帰る時にさ、めちゃくちゃ怒られるかと思ってたんだ。だけど、無事で良かったって。事件に巻き込まれて取り返しつかない事にならなくて良かったって。泣き出してさ。」

そう言いながら当時を思い出すかのように遠い目をする八神くん。

「結局、怒られなかったの?」

「いや、家に着いてからめちゃくちゃ怒られた。いきなりビンタ。ハッハッハ」

可笑しそうに笑うけどその目は優しくて…。

「それに…まだ小さかったチビたちがきっと僕と母さんの帰りを不安な思いして待ってたと思うんだ。ぎゅって寄り添うようにリビングで寝ちゃってて…それ見た時に自分がバカだったなって。居場所がないって言う前に僕がこいつらの居場所になってやらないとなって思った。守らなきゃって思ったんだ。」

「八神くん…」

「とまぁ、以上、僕の黒歴史でした。」

チャンチャンってふざけるけれどきっとーーー

きっとね、

同じクラスとはいえ、これまでほとんど会話もした事がなかったのにこんな大事なことを話してくれたのは…

私が今、何か悩んでる事に気づいてなのかも。

だったら私も素直に…

八神くんに話してみようかな。

私の話を…