毎日、失恋。

き、緊張する…

生まれて初めての男の子の部屋はーーー

「悪い、これでも片付けたんだけど…」

そう言いながら足元の雑誌を部屋の隅にガッと寄せる八神くん。

いつだって周りから八神様と崇められている八神くんだから、なんでも完璧に出来るイメージがあったのに、こんな風にごちゃごちゃと部屋が散らかっているのが新鮮で。

かなりのギャップに頭がついてこないよ。

「ううん、八神様も普通の人間なんだなって。」

「はぁ?なにそれ?高橋さん、結構言うよね。適当に座って。」

そんなやり取りでほんの少し気が楽になった私はその場に座って部屋をゆっくり見回す。

すると本棚の所に小さな写真立てがあり中には小さい頃の八神くんとお父さん、そしてーーー

「ああ…それ?」

私が写真立てに注目していることに気付いた八神くんが説明してくれた。