毎日、失恋。

すると、

「尊、ここじゃ彼女が落ち着かないだろうし部屋に案内したら。」

とお母さん。

「いえっ、そそそそんなっ!」

部屋に入るなんてそんな難易度高いこと私にはーーー

「遠慮しないで。あっ、そうだ…せっかくだしお夕飯食べてって。あなたのお陰でたくさんいいお肉買えたみたいだし。是非、そうして頂戴。ねっ、尊、いいわよね?あっ、だけどお家の人に悪いかしら?」

お家の人…

そうだ、この突然の出来事にすっかり忘れてたけど…

私、家に帰りたくなかったんだっけ?

「そうしなよ。グレるよりはうちで晩飯食って帰るほうがいいだろ?」

八神くんの言葉に一斉にみんなが私を見る。

「な、何言うのよ…グレルとか冗談だし。じゃあ、有り難くご馳走になります…」

消え入りそうな声でやっと言った。