「ごめん…黙ってて。」
「大丈夫だよ。だけどこれからは一人で抱え込まないでほしい。それで、話してくれる?もちろん、言いたくなければ無理には聞かない。」
いつだって私の気持ちを優先してくれる八神くん。私はそんな八神くんに今思っていることを全部伝えた。
「……そっかぁ。お姉さんの支えになりたい…か。素敵だね。」
一通り私の話を聞いた八神くんはそう言ってくれた。
「ありがとう。でもね、大学にしてもなんとか奨学金制度を使えたものの実際はまだまだお姉ちゃんに甘えてる状態だけどね。」
「それは僕も同じだよ。実は僕も家を出る話があって。」
「えっ?」
「だけど僕は母さんに言われたんだ。」
「お母さんに?えっ、でも八神くんがお家からいなくなるとお母さんが困るんじゃないの?」
だって、お家の事や兄弟達のこと、八神くん一生懸命手伝ってたし。
「チビ達も大っきくなってきてみんなが手伝いをするようになってきたんだ。聡《さとし》なんてあのチャラい性格を活かしていつものスーパーを通り越したところに商店街があるんだけど八百屋から肉屋までうまいこと言ってはたくさん、おまけしてもらって帰ってくるんだよ。今じゃ商店街のちょっとしたアイドルみたいになってるって。母さんが言ってた。」
「聡くんが…」
ああ、でもなんか想像できるな。
「それに明《めい》も最近、母さんに料理を教えて貰いながら一緒にご飯作ってる。」
「明ちゃんが?」
うわぁ…あの容姿で料理まで出来たら完璧だよ。私が嫁にほしいくらい。
「下のチビ達も自分で出来る事は自分でするようになってきたし、愛《まな》はまだまだ手は掛かるけどみんながお手伝いしてくれるから母さん、育児に専念できるって喜んでる。」
「そうなんだね。愛ちゃん生まれてから二年が過ぎてるんだもんね。そっかぁ。それで八神くんはどうするの?」
「うん…正直、まだ迷ってる。ただ…僕の家から大学までちょっと遠いじゃん?だったらこの機会に大学の近くに住めばこれまで通学に使ってた時間を他の事に使えるなって。取りたい資格もあるし。」
「そ、そうなんだ…」
私よりずっと具体的に考えてる。
しかも空いた時間でさらに勉強して資格取るとか…
さすが八神様の言うことは違うわ。
「大丈夫だよ。だけどこれからは一人で抱え込まないでほしい。それで、話してくれる?もちろん、言いたくなければ無理には聞かない。」
いつだって私の気持ちを優先してくれる八神くん。私はそんな八神くんに今思っていることを全部伝えた。
「……そっかぁ。お姉さんの支えになりたい…か。素敵だね。」
一通り私の話を聞いた八神くんはそう言ってくれた。
「ありがとう。でもね、大学にしてもなんとか奨学金制度を使えたものの実際はまだまだお姉ちゃんに甘えてる状態だけどね。」
「それは僕も同じだよ。実は僕も家を出る話があって。」
「えっ?」
「だけど僕は母さんに言われたんだ。」
「お母さんに?えっ、でも八神くんがお家からいなくなるとお母さんが困るんじゃないの?」
だって、お家の事や兄弟達のこと、八神くん一生懸命手伝ってたし。
「チビ達も大っきくなってきてみんなが手伝いをするようになってきたんだ。聡《さとし》なんてあのチャラい性格を活かしていつものスーパーを通り越したところに商店街があるんだけど八百屋から肉屋までうまいこと言ってはたくさん、おまけしてもらって帰ってくるんだよ。今じゃ商店街のちょっとしたアイドルみたいになってるって。母さんが言ってた。」
「聡くんが…」
ああ、でもなんか想像できるな。
「それに明《めい》も最近、母さんに料理を教えて貰いながら一緒にご飯作ってる。」
「明ちゃんが?」
うわぁ…あの容姿で料理まで出来たら完璧だよ。私が嫁にほしいくらい。
「下のチビ達も自分で出来る事は自分でするようになってきたし、愛《まな》はまだまだ手は掛かるけどみんながお手伝いしてくれるから母さん、育児に専念できるって喜んでる。」
「そうなんだね。愛ちゃん生まれてから二年が過ぎてるんだもんね。そっかぁ。それで八神くんはどうするの?」
「うん…正直、まだ迷ってる。ただ…僕の家から大学までちょっと遠いじゃん?だったらこの機会に大学の近くに住めばこれまで通学に使ってた時間を他の事に使えるなって。取りたい資格もあるし。」
「そ、そうなんだ…」
私よりずっと具体的に考えてる。
しかも空いた時間でさらに勉強して資格取るとか…
さすが八神様の言うことは違うわ。



