そこから先は痛みと初めて味わう感覚とを交互に感じて自分の体が自分のじゃなくなるような気がした。
「っん…、八神、く、ん…私…」
「たける…、尊って呼んで…」
「…た、けるくん…好き。尊くんが…好きっ、ああ…」
「佐奈っ…、僕も好きだ。」
初めてだった…
八神くんの…こんなにも切ない顔を見るのは…
初めてだった…
こんなにも人の体があったかいって思ったのは…
初めてだった…
こんなにも、
こんなにも、
誰かを愛おしいと思うことも…
全部がはじめてのこと。
八神くんと私の大切なはじめて。
「っん…、八神、く、ん…私…」
「たける…、尊って呼んで…」
「…た、けるくん…好き。尊くんが…好きっ、ああ…」
「佐奈っ…、僕も好きだ。」
初めてだった…
八神くんの…こんなにも切ない顔を見るのは…
初めてだった…
こんなにも人の体があったかいって思ったのは…
初めてだった…
こんなにも、
こんなにも、
誰かを愛おしいと思うことも…
全部がはじめてのこと。
八神くんと私の大切なはじめて。



