「お邪魔しますって佐奈の方が歳上なのに小物感半端ないよね。」

まぁ、相変わらず毒舌ぶりは健在だけど。しかも聡《さとし》くん同様、呼び捨てだし…

最近、明ちゃんは食事を済ませると直ぐに部屋に籠もることが多い。

まぁ、お年頃だもんね。

確かにさっきの八神くんと聡くんを見てると一人になりたい気持ち少しわかる気がする。

「で、佐奈はもうお兄ちゃんとシた?」

「ええっ、な、なにをいきなり仰るか?」

「アッハッハッ…なにそれ超ウケるんだけど。」

絶世の美女、明ちゃんはモテにモテまくってる。

それに聡《さとし》くんもなんだかんだ言ってあの明るいキャラとそして可愛いアイドル顔。

結局、八神家の顔面偏差値はとても高いってことか。

「その様子だと…まだなのね。」

「うん…、えっ、明《めい》ちゃんまさかっ!」

「ううん、まだ。」

「そっか、まだかぁ。」

心からホッとする。

「でも彼に求められてる。」

「ええっ!」

つい大きな声で反応してしまった。