毎日、失恋。

僕もそれなりにモデルの仕事を真面目にやってきたつもりだ。

だから、こうなった以上、やるからには全力でやる。

ていうか…

最短で撮影終わらせてやる。

その思いもあって写真集の撮影は順調に進んだ。

このペースだと予定より早く帰国出来る?

そんな事を思っていた矢先、母さんが倒れたと明《めい》から連絡が来た。

聡《さとし》と双子の明《めい》。

明は愛《まな》が生まれるまで兄弟の中では唯一の女の子。

けれど浮ついたところは全くない。

12歳という実年齢よりも大人びたところがあって良くも悪くも頼もしい存在だ。

その明《めい》が… 

「お兄ちゃん、お母さんが倒れた…助けて。」

こんなにも弱々しい明の声を聞いたのは初めてだった。