毎日、失恋。

目の前でびっくり顔を見せる彼女。

こんなにも表情がコロコロと変わる彼女にまた一層胸が踊る。

せっかく接点が出来たのだからこのまま終わるというのも惜しい気がするよね。

何としてもさらに踏み込みたいところだけど…。

デートの約束でも取り付ける?

それともこのまま連れ出して放課後デート?

けれど…

今日、いつものスーパーで肉の特売やってんだよね…

まだまだ母さんは無理できない体だし、ちび達の為にも僕が頑張んないとね。

となると…

これからどうしたものかと考えあぐねているとその隙に彼女が帰ろうとするから、咄嗟にその腕を掴んだ。

「付き合って欲しいんだけど。」

って言いながら。